いまさらあれなんだけど今回の俺はぬるかったと思う。萌えショートショートを書くのであれば、松山せいじの『ゾクセイ』を仮想敵におくのが当たり前だった。なんで忘れてんだオレ?馬鹿すぎる。
そう考えればやたらメタ萌えが増えた理由やファック文芸部の人たちがあんなに必死なワケにも納得がいくというもの。相手はチャンピオンでも指折りの変態、正面から突撃するにせよ側面から奇襲をしかけるにせよ一筋縄で行く相手じゃあない。変態と戦う者たちは、いつしか自分自身も別種の変態へと変化していかざるを得ない。なんか妖怪マンガみたいだけどそういうことだ。

My作品は宇仁田ゆみの『うさぎドロップス』にひとコマだけ主人公の社会人の妹がジャージ着てる姿があってそれに感銘受けて書いたんだけれど、よく考えると少女が出てこない事に気づき軌道修正、経年変化を見せる方向に。自動的に兄の視点がより重要に。
最後の行が蛇足であると言うid:sirouto2さんの評はまったくそのとおり。兄視点を通して妹に萌えてみるにしても、もう少しスマートに終わらせられたはず。
一応萌えどころは妹の健全な成長と変わらぬ愛情、それから兄貴のツンデレ。レイプ云々は男として意識している可能性を示唆。