なんかへこんだときは畳み掛けるが吉だぞって昔ばっちゃが言ってた
と言うわけで意味もなくもう2本書いてみるテスト。

その①メタっぽいの。


萌理賞に応募しようと思ったid:hatikadukiは天を振り仰ぎこう叫びました。
は「夏・姉・妹・幼馴染がテーマなの。かみさまかみさま、助けてプリーーーズ!」
するとにわかに天が裂け、人の首やら手足やらがばらばらと落ちてきたではありませんか。
神「パーツを教えてやるよ。あとは自分で考えな」
やったね!id:hatikadukiは喜び勇んで組み立てます。よしそうだ、姉な妹を作ろう!オシャレ眼鏡のお姉さんが舌っ足らずに「にいにいあのね、にいにいあのね」とか言うんだ。お兄ちゃんに手を握っててもらわないと眠れなかったりするんだ。それで目が覚めるとお兄ちゃんがいなくて寂しくて泣いちゃうんだぞ。きっとそうだ・・・


は「出けたー!」
さっそくスイッチを入れてみましょう。すると…
ぶしゅわあ!
は「うわああ!」
妹「おにいちゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ…」
妹はワンピースの裾から白い煙を噴出し、空へとぶっ飛んで行ったのです。
は「しまった…。“夏”のパーツが混ざってたのか」
見上げた青空には、真っ白な入道雲がそびえていました。


あれ?空の上から何か声がしますね…
神「ギャーー!萌えーーー!」


(了)

その②イカっぽいの


防風林を抜けると白い砂浜、それに青い海が広がっていて、姉さんは触腕をひらひらさせて喜んだ。潮風が吹きつけてくる。姉さんは準備運動もそこそこに砂浜を駆け降りていった。
飛ぶように走る彼女の腰には南国風のパレオが巻かれている。その下からたくさんの足がとびだしていて、それがいっせいにぐねる。その様はひどく扇情的だ。でもパレオの下はどんな水着なんだろう?聞いたけど教えてくれない。


彼女とはじめてであったのもこんな暑い夏の日だった。父の連れてきた再婚相手がエキドナで、連れ子はスキュラだった。それが姉さんだ。おずおずと差し出した手に残った吸盤のあとを、今でも鮮明に覚えている。あれからもうすぐ10年たつ。
思えばいろいろ問題の多い家族だった。けれど、今では母さんとも上手くやれているし、姉さんとは…よい姉弟なんだろう。今のところは。


「ねー。泳がないのー?」
とびうおのように海面を飛びはねながらながら姉さんが声を上げた。


僕は小さく手をふってそれに答えた。
もう少しだけ、ここからあなたを眺めていたいのだと。


(了)