ラノベオタの出自の分類
①スレイヤーズ以前の、後にラノベと呼ばれる作品群がまだひとつのジャンルとして認知されてなかった頃から、銀英伝とかダーティペアとかロードスとか読んでうわ僕こういうの好きだわーと思っていたところ、新たに登場したラノベと呼称されるジャンルに自分の好きなタイプの作品がごろごろしてるのでそれを採用してラノベ好きと名乗っている人。
②スレイヤーズの登場とその後追い作品、だんだんと定型を崩しながらオーフェンに至り、さらにそれ以降へと続く、富士見の王道ラインを心のふるさとにしている人。
③ロードス→スレイヤーズ→フォーチュンクエスト→デルフィニア戦記→楽園の魔女たち→十二国記が全部好きな90年代前半レーベル横断ライトファンタジーオタの人。
④ファンタジーブームが一段落したあと電撃と徳間デュアル文庫を中心にちょっとのあいだだけ流行ったSF系のラノベと、及びその周辺の非萌えで映画っぽくて設定が凝っててすげえ変態が出てくるラノベが好きな人。
⑤ブギーポップと僕の血を吸わないでの両極間にある電撃の王道ライン上を、時に前者寄りになり、時に後者寄りになり、またある時はその外部にはみ出したりしながら存在する作品群、それはつまりシャナとかハルヒとか禁書とかドクロちゃんとか、まあ学園ものはみんなここに放り込んじまえと思うわけですが、とにかくそういうのが好みな人。
⑥ブギーポップとミステリ畑からやってきたファウスト系作品群をつなぐラインが好きで、エロゲ論壇と呼応しつつ僕たちの世代・時代の文学だぜーとかやってた人。
⑦電撃の阿智太郎路線を引き継ぎつつそれを先鋭化させたMFJ系萌えコメ爛熟期(←いまここ)にラノベ界隈に参入してきた人。
サイトを読んだ印象だとSomething Orangeの人は①、SSMGの人の日記の人が②、竜人館の人が③、わざうたの人が④で、帰ってきたへんじゃぱSSの人は④とあと⑥*1、ウォーターバードの人が⑤、ウパ日記の人が⑦で、いつも感想中の人が①から時期を置いて⑦ってとこだろうか。
その人がどんな立ち位置にいるかをあらかじめ見定めておくと、感想にかかってるバイアスとかラノベをどんなもんだと思って定義論に参加してるのかとかを深読みできて楽しいのです。
あと少女レーベルのほうも少女小説/ファンタジー/ビーンズ以降/BLで軸足が違う気がするよね。
追記
あいかわらずあかほり先生がこころのふるさとな俺の居場所はないなあ、この手の分類。
http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070829#1188418865
帰ってきたへんじゃぱSSさんのコメ欄より
あやー。あかほりさとるとアニメノベライズと、あとタイラーあたりもかなアニメ化されてたし、その辺の90年代前半のアニメ文化圏よりのエロでアクションでライトな集合は確かにひとつのサブジャンルでしたように思います。オレうかつ。
*1:訂正入りましたー。実際どうかは→http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070829#1188418865