花の魔法、白のドラゴン感想

花の魔法、白のドラゴン

花の魔法、白のドラゴン

ありとあらゆるファンタジーのガジェットと多様な異世界がむたくたに詰め込まれたジョーンズらしい作品。全体のつくりはまずいところも多いんだけど、そんな事どうでもよくなるくらい場面場面が面白い。すべての古い魔法が解き放たれるラストは圧巻。うーん、映画版ハウルももっと詰め込まなきゃダメだったんだよなあ。
それから一人称の割につっこんだ心理描写は少ないんだけど、たまに描かれるとそれが実に気が利いてる。こんなん↓

私はぶっきらぼうに言った。「あらそう?どうもご親切に!」
そしてすぐそばにあった古ぼけた椅子にすわり、わっと泣きだした。グランドもトビーもニックも男の子だから、ものすごく面食らった顔をして、私に背をむけてしまった。それで今度は、本物の悲鳴をあげたくなった。

あとゾウの女の子ミニが大変萌えます。