銀盤カレイドスコープの最終巻が納得できないので脳がぶっ壊れる、或いは実録・独りよがりのち自爆(ネタバレあり)

ピートをね、捨てるという選択はアリかナシかならまあアリだとは思うんだけど、にしてももうちょっとまっとうな花道をつくりだし得るだけの物語力がタズサとピートの関係性にはあったと思うし、それに当たって全体的にはリアル系のこの話の中での奇跡の意味の再定義*1を行わねば1・2巻が完全に浮いちゃうと思うのだけど。
でも単にピートの扱いが悪いだけなら脳みそがぶっ壊れたりはしないですよ。にゃんかリアの扱いも悪くない?なぜそう簡単に復活するか。やっぱりリアはスゲーやで片付けられたらリアもたまらんのではないか。ドミニクや至藤にもあれだけの話を作ってやってるのにあのような時間の都合でみたいな流され方をするところをみるとリアは作者に嫌われてたとかか。どうなのか。そしてタズサもなんかのほほんとしてるしな。シンデレラがいつの間にか赤い靴をはいた女の子みたいな不幸せエンドじゃないのか。ピート捨てるルートってことはリアと同じものになるってことじゃないのか。ちがうか。だって五輪ではリアになろうとして失敗したもんな。じゃあタズサは何になったんだ?コアを捨てて。俺にはいぐわがらね。海原零は何をしようとしたんだ。


どうもね。
途中までは素晴らしく面白かったよ。というか最後のほうも素晴らしくとまでは言わんが面白かったといっていい。だから困る。
これが目に見えて作者の技量が落ちているのなら諦めもつくけんだけどさ、そういうわけでもないようで(だって面白いし)、でもやっぱり何がやりたいのか分かんない。
気持ちが最高に盛り上がったところで古い解釈を壊され、さりとて新しい解釈も見つけられないとなるとこの興奮の意味はなんだ、やり場はどこだ。好きと嫌いは裏表なんだぞ?


俺には俺が銀カレのどこを好きだったのかわからなくなっちまった。銀カレにどんな価値を見出していたのか分からなくなっちまったよう。確かに存在していたはずの物語がいまではきれぎれになった文字の羅列だ。


プリーズ・ヘルプ・ミー。誰か俺に解釈を教えて。俺は好かんけどそういうのもありかと思えるような。あるいは俺の想像をはるかに超えているような。銀カレと海原にはそれだけのポテンシャルがあるはずなんだ。

*1:一度目は3巻の最後で