先日ラノベの定義論についての図とか書いたんですけど(→http://d.hatena.ne.jp/hatikaduki/20121031/1351689802)、界隈のえらい方であるいちせ氏も図を書いてらっしゃる。
ここ→http://www2e.biglobe.ne.jp/ichise/d/2012/1104.html
いちせさんは読者層の年齢の上昇に伴うものとしてのみ取り上げてらっしゃいますけど、ライトノベルにオタのオタによるオタのための精神みたいなのがあるのは、FTパロのスレ・フォーチュン・ゴクドーであるとか、かなり以前からある文化の一側面でもあろうなーと思います。
それはそうと、中高生向け・オタク向けを含む「俺たち向けの小説」という感覚は、ラノベの歴史・定義を語る際に大変重要になってくるものでありますが、そうしたときポイントになってくるのは作者と読者の距離の近さですよね。若い作者が若者向けに書く、あるいはオタクがオタク向けに書く。そうしたラノベの特性・魅力の受容は、仮想敵としての折り目正しく理想化された少年小説・ジュブナイルへの、つまりは大人たちへの反抗であり、変形のロッケンロール精神の発露なのではないかーとかそんなことを思いました。