今週の道士郎


年明け後に最終回だそうです。
思わせぶりに登場した寺後紅組の兄貴とかネバダの親父とかはどうなるんでしょうか。どうにもなりませんか。・・・無念。

今週号の内容ですが、ほぼこれですね↓

少年漫画という視点から見た赤松作品の変遷:ラブひな編(2/2)http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/man/akamatsu/lovehina02.htm

少年漫画の主人公は「師匠とは異なる道を辿ってヒーローを目指す」必然性がある。
(中略)
「主人公が師匠と違う道を辿る結果になったように、自分も主人公とは違う道を辿って努力すればいいんだ」という、自らを主人公に重ねた発想が可能になるからだ。そこで初めて、読者は現実世界に帰還できるのだ。

道士郎でござる』の特徴は「ヒーローになれなくても頑張るやつがヒーロー」という点なので、ヒーローになれない僕らにとってのヒーローである健介は、ヒーロー(=道士郎)になれないわけです。
そして健介とエリカの物語は頑張れるだけ頑張ったけれどヒーローになれなかった(健介主観)少年が、最大限報われて終わりを迎えました。
エリタンのこの「アリガトウ」は、健介の「道士郎は疑う余地もないよ」や道士郎の「拙者、早乙女という男を知っておる」と通じるものがあります。と同時に『道士郎でござる』8巻分(たった8巻!)の健介の苦労がフラッシュバックして・・・よかったなぁ健介。俺も泣けるぜ。


何があったか知りませんが次号で最終回。じたばたせずに心して待ちましょう。