最近読んだマンガ
前から読んでみたかったTONOのカルバニア物語を読みました。大変面白かったので同作者のチキタにも手を出してます。
- 作者: TONO
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/12/24
- メディア: コミック
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少女漫画/小説には、「楽しい宮廷もの」みたいなジャンルがあると思うわけですよ。デルフィニア戦記とか十二国記とか。読んだこと無いけど彩雲国物語もそうかも知んない。主人公が女の子でやたら性倒錯者が出てくるようなやつ。旧弊の打破と水戸黄門を一緒にやれるのが強み。あと学園ものとかと比べるといろんなタイプのエピソードを展開可能。
で、この作品もそれです。ご他聞にもれずすっげー楽しくまた面白い。恋愛話とゆるめの政治・経済関連が両極にあってうまくバランスをとってます。いっちゃん好きなキャラはエキューの好敵手・3児の父・口ひげのいかしたいい男のタキオ・バスク、いっちゃん好きなエピソードは4巻収録のオルト・ルーベン(男)が女装したダグラス(男)に惚れちゃってあれやこれやと言う割りとベタなコメディ「カエル色の勘違い」ですね。
うん、しかしおっさんと女の子がカッコいい話ってはずれが無いなー。
- 作者: Tono
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2000/03
- メディア: コミック
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まだ1巻しか読んでないのでなんともいえないんですけどちょっと思ったこと。
こんなタイプの作品があるじゃないですか最近よく。「死」とかそういうのにすっかり囲まれちまった主人公が、そのまんまじゃすぐやられちゃうんだけど、本来向こう側の住人であるすごく強い奴と一緒に暮らすことになって、頼ってんだかとり憑かれてんだかよくわからん状況で、迷惑なんだけど他に選択肢も無くっていう。
例を挙げると『ヘルシング』『魔人探偵脳噛ネウロ』『百鬼夜行抄』『魔法使いの娘』あたり。なぜだか評価の高い作品ばっかり。しかもみんな続刊中。
評価の高さの理由としては、まだ死が身近だったころのファンタジー作品にあるような身も蓋もない人間理解が再現されてるからか?とか思ったりしますけどどうでしょか。
あと怪物とコンビって点では『うしおととら』が参考になるかも知れないですね。まあ舞台や主人公の立場には違いがあるんで『チキタ』他はまた違ったところにたどり着くかも知んないですけど。
しかしあれだ、上記の人間でないものと触れ合って怪物化していくマンガとか、エアマスターやシグルイみたいな人間の異常性を拡大して怪物化していくマンガとか、最近、読んでるマンガに「そろそろ(まともな)人間やめようぜ」と囁かれてる気がするですよ。