続々・君の後ろに武士がいる

これのさらに続き
http://d.hatena.ne.jp/hatikaduki/20051119


道士郎が最終回を迎えました。
とにかく良心的な作品でした。そもそも読んでて面白かったですし。また作品の描くヒーロー像はスレた大人にも夢を見せる力を持っていました。
その『道士郎でござる』がこんなに早く終わってしまうとは!まだやれることたくさんあったろうに。人気がなかったのか。一方で打ち切りではないという話でもあり。うーん。
でもこれで終わりじゃないですからね!最終回で道士郎はアメリカへと旅立っていきました。でもそれでブチ君が押入れの武士に怯えなくなったでしょうか?そんなこたないでしょう。そして、アメリカの武士が怖いならば、『道士郎でござる』の中の武士が怖くない道理があるでしょうか?あらゆる距離を無意味化し、僕らが武士を意識した瞬間、武士もまた僕らを見つめ返してきます。武士はいないけどいるんですから。武士は次元の壁を越えます。
自分で自分を律せていないと思った時、町で小さい悪を見つけた時、自分の背後に般若顔の武士をイメージしてください。少しは役に立つかもしれません。そして、そうやってちょっとづつ頑張るあなたの姿に、自分も頑張ってみようと思う人がいるかも知れません、どこか知らないところに。世直しは終わってないのです。というかむしろ『道士郎でござる』が。最終回なんて飾りです。
というわけで皆さん頑張って生きていきましょう。君の後ろに武士がいる! はいスタート。